研究情報
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2026.08.31 再吸収したナトリウムの戻りを防ぐ
低塩分食はクラウディン‐3欠損マウスの集合管におけるクラウディン‐3発現の誘導と適応変化の促進をもたらす
Low-Salt Diet Induces Claudin-3 Expression and Drives Adaptive Changes in Collecting Duct of Claudin-3-Deficient Mice
目的;腎臓のナトリウム再吸収は細胞内経路と細胞間経路の両方を通じて行われる。タイトジャンクションタンパク質は細胞間輸送の媒介において重要な役割を果たす。集合管はナトリウムバランスの微調整に不可欠であり、食事中の塩分摂取量の変化に非常に敏感である。本研究は、低ナトリウム食が、集合管における主要なタイトジャンクションタンパク質であるクラウディン-3の発現や局在を調節することにより、傍細胞性ナトリウム透過性を変化させるかどうかを明らかにすることを目的とした。
方法;野生型およびクラウディン3ノックアウトオスマウスに、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬であるスピロノラクトン投与有無のそれぞれで、低ナトリウム(0.01%)または正常(0.18%)の食事が7日間与えらた。タイトジャンクションタンパク質の発現を免疫ブロッティングおよび免疫蛍光法で解析した。クラウディン-3がイオン透過性に与える機能的効果は、クラウディン-3の過剰発現または遺伝子サイレンシング後のチャンバー記録を用いて、培養マウスの集合管主細胞で評価した。
結果;低ナトリウム食はマウスの腎臓におけるクラウディン-3の発現を増加させる。培養細胞では、アルドステロンはクラウディン-3の存在量およびその細胞膜の局在を促進した。クラウディン-3の過剰発現によりナトリウムおよび塩化物イオンに対する細胞間透過性が低下した一方、その発現を抑制するとその透過性が増加した。低ナトリウム食を与えられたクラウディン-3ノックアウトマウスは、上皮ナトリウムチャネルのサブユニットであるクラウディン-4、クラウディン-8、およびクラウディン-10の発現を上昇させることで、その影響を補った。この適応反応はミネラルコルチコイド受容体の遮断下でも持続した。
結論;私たちの発見は、アルドステロンがクラウディン-3の誘導で集合管における傍細胞性ナトリウムバリアを強化することを示している。クラウディン-3がない場合では、他のクラウディンやナトリウム輸送体の代償的調節により低塩条件下でナトリウム恒常性が維持され、腎臓でのナトリウム処理における適応メカニズムが示された。
© 2026 The Author(s). Published by John Wiley & Sons Ltd on behalf of the Scandinavian Physiological Society. Creative Commons Attribution 4.0 International License (CC BY 4.0).
https://doi.org/10.1111/apha.70216
Sassi Ali , et al.
Acta Physiologica , 2026;242(5)e70216
doi:10.1111/apha.70216

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