研究情報
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2026.01.30 塩水資源回収手法の工夫
Magnesium Recovery from Nanofiltration Brine by Membrane Distillation Crystallization
膜蒸留結晶化によるナノろ過塩水からのマグネシウム回収
膜蒸留結晶化(MDCr)は、高塩分塩水を処理するための持続可能かつコスト効率の高い方法として認知されつつある。本研究では、合成ナノろ過(NF)塩水からのMDCrを用いた硫酸マグネシウム(MgSO4)結晶化を検討する。この研究では、3つの供給温度条件(41.8℃、54.9℃、64.5℃)と対応する浸透温度(19.9℃、23.2℃、26.2℃)および流量(1.3および0.7 L/min)を評価する。試験条件から、温度が流量よりもMDCr作動とMgSO4結晶化に、より効果的に影響することが明らかになった。他のイオン(Na+、K+、Cl-)の存在はMgSO4の溶解度を低下させ(試験温度における理論溶解度と比較して)、最終分離段階で重大な課題となるNaClとの共結晶化傾向を高める。検討したプロセス条件(供給温度64.5±0.5℃、流量1.3 L/min)は、共結晶化の程度を最小限にするMgSO₄の溶解度を上げる高い温度であり、高度の水回収率(65.98%)に向けてMgSO4の結晶化をうまく遅延させる。回収された結晶(NaClとMgSO4の混合物)は、さらに飽和MgSO4溶液中でNaClを選択的に溶解することで分離される。すべての試験条件下で、透過液の純度(<5 μm/cm)に悪影響は認められなかった。
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https://doi.org/10.1021/acssusresmgt.5c00219
Saud Asif , et al.
ACS Sustainable Resource Management , 2025;2(9)1709-1718
doi:10.1021/acssusresmgt.5c00219

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