研究情報
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2025.11.28 SWRO淡水化で抱える課題の軽減に
Thermo-osmotic membrane distillation-crystallization for enhanced dehydration of lithium brines and sustainable SWRO brine management
リチウム塩水の脱水促進と持続可能なSWRO塩水管理のための熱浸透膜蒸留結晶化
リチウム塩水の脱水促進と持続可能なSWRO塩水管理のための熱浸透膜蒸留結晶化
この研究では、Li の回収率を高め、持続可能な塩水管理を促進するための統合プロセスとして、熱浸透膜蒸留結晶化 (T-OMD-Cr) を導入する。合成リチウム濃縮溶液を用いたT-OMD-Cr は、ストリッピング剤として SWRO塩水を利用し、従来の膜蒸留よりも27%高い60℃で43kg·m−2·h−1 の水フラックスを達成した。このアプローチにより、アタカマ砂漠(チリ)の塩の組成を模倣した溶液からの塩分分離の第一段階に相当する、選択的な岩塩の結晶化を可能とした。
結晶化速度論は、より小さく、より均一な結晶を生成するようにSWRO塩水によって誘発された過飽和の上昇が核形成を大幅に促進することを示した。PHREEQCを使用した熱力学的モデリングにより、NaClの析出が正確に予測され、実験結果が検証された。
これらの知見は、T-OMD-Crがリチウム抽出を強化し、塩水の排出を削減し、より循環的で環境に配慮した淡水化・採掘システムに貢献する可能性を浮き彫りにしている。
© 2025 The Authors. Published by Elsevier Ltd. Creative Commons Attribution 4.0 International License (http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/).
https://doi.org/10.1016/j.jwpe.2025.108181
Inzillo Bruno Marco , et al.
Journal of Water Process Engineering, 2025; 76
doi:10.1016/j.jwpe.2025.108181
Journal of Water Process Engineering, 2025; 76
doi:10.1016/j.jwpe.2025.108181


