研究情報
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2025.07.30 結晶化を測定する
蒸発結晶化を用いた核生成速度測定のためのバイアルスケール法の開発:塩化ナトリウムを用いた事例研究
Developing a Vial-Scale Methodology for the Measurement of Nucleation Kinetics Using Evaporative Crystallization: A Case Study with Sodium Chloride
核生成速度を理解することは結晶化プロセスの設計に不可欠であるが、冷却に基づく従来の測定方法は温度に依存しない溶解度を持つ化合物には適していない。本研究では、蒸発晶析に基づく核生成速度を測定する実験手順を導入し、水中の塩化ナトリウム(NaCl)に適用した。温度や蒸発ガス流量などの実験条件を系統的に変化させることで、古典核生成理論(CNT)から導かれる速度式を用いて速度パラメータを推定できるNaCl結晶の核形成に関する包括的なデータセットを得た。この研究は、化合物の溶解度が温度にどのように依存するかに関係なく適用可能な核形成速度を測定する方法として蒸発法の確からしさを示す。
Copyright © 2025 The Authors. Published by American Chemical Society Creative Commons Attribution 4.0 International License
(http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/).
https://doi.org/10.1021/acs.cgd.4c01722
Chen Michele , et al.
Crystal Growth & Design, 2025; 25(8)2498-2509
doi:10.1021/acs.cgd.4c01722

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