研究情報
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2025.04.30 食べ物の塩分濃度が気になる方へ
二クロム酸銀を用いた食品中の塩分濃度測定のための新規技術
Novel technique for measuring salt concentrations in food using silver dichromate
塩漬すると、食品の水分含有量が減少し、貯蔵寿命が延びる。したがって、食品の塩分透過性を理解することは、食品の品質と安全性にとって重要である。食品中の塩分濃度を測定するための多くの新しい技術があるが、高価な機器が必要であったり、迅速に画像化できないなどの欠点があるため、実際には適用できない。したがって、迅速かつ簡便な測定方法の開発が重要である。二クロム酸銀は、塩化物イオンに遭遇すると塩化銀に変化する。この原理に基づいて、大根を異なる濃度のNaCl溶液に浸し、それに二クロム酸銀の層を加えた。塩分濃度は5分で観察され、NaCl濃度が≥1%の部分は白く見え、他の部分は赤く見えた。この方法で測定した塩濃度の面積と、従来の塩測定法で測定した塩濃度の面積との間には強い相関(r = 0.94/0.96)が認められ、この方法の信頼性が実証された。この方法は、食品中の食塩濃度に関する研究の進展や、産業シーンでの応用に役立つと考えられる。
© 2024 The Authors. Published by Elsevier B.V. Creative Commons Attribution-NonCommercial 4.0 International
(https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/)
https://doi.org/10.1016/j.crfs.2024.100880
Liang Jiale , et al.
Current Research in Food Science, 2024; 9
doi:10.1016/j.crfs.2024.100880

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