研究情報
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2026.03.31 体に優しい塩の替わりに使うもの
ヒト栄養摂取において塩化ナトリウムの潜在的な代替として用いられるマグネシウムおよびカリウム塩の生体利用能 — レビュー
Bioavailability of Magnesium and Potassium Salts Used as Potential Substitutes for Sodium Chloride in Human Nutrition – A Review
高血圧は心血管疾患の主要な危険因子である。塩化ナトリウムを多く含む食事は高血圧と関連することから、いわゆる「血圧塩」は科学的な関心を高めている。それらにおいては塩化ナトリウムが主にカリウムやマグネシウム化合物など他の塩に部分的に置換されるのが特徴である。本レビューの目的は、栄養補助食品としてのカリウムおよびマグネシウム塩の生体利用能を評価し、塩化ナトリウムの代替品を特定することである。PICO方式を用いてPubMedデータベースで文献検索を行った。これらには特定のカリウム/マグネシウム塩の生体利用能を調査した健康な成人を対象としたランダム化比較試験が含まれる。塩化カリウムおよびクエン酸カリウムは、投与経路や用量に関わらず良好な生体利用能を示した。クエン酸マグネシウムおよび塩化マグネシウムは良好な生体利用能を示した一方、酸化マグネシウムの生体利用能は低かった。これは部分的には水に溶けにくいことが原因と思われる。まとめると、塩化カリウムおよびクエン酸カリウム、ならびにクエン酸マグネシウムおよび塩化マグネシウムが、塩の代替として、またナトリウム削減とともにカリウムおよびマグネシウムの摂取量増加に適していることを示している。水への溶解度が低く、その結果として生体利用能が低いため、酸化マグネシウムは適していない。
© 2025 The Author(s). Molecular Nutrition & Food Research published by Wiley-VCH GmbH.Creative Commons Attribution 4.0 International License
https://doi.org/10.1002/mnfr.70227
Merschmann Ronja , et al.
Molecular Nutrition & Food Research , 2025;69(22)e70227
doi:10.1002/mnfr.70227

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