研究情報
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2026.02.27 尿からわかる幼少期の塩分摂取行動
保護者報告による塩分関連行動と推定尿中塩分排泄量との関連性:4歳児健康診断における横断研究
Association between parent-reported salt-related behaviors and estimated urinary salt excretion: a cross-sectional study of health checkups in 4-year-old children
塩に関連する行動が幼児期の尿中の塩分排出に影響を与える可能性があるが、この関係は依然として不明である。本研究では、4歳児からの、塩分チェックシートのデータを用いた塩関連行動と、スポット尿検体を用いた尿中塩分排泄パラメータを調査することを目的とした。この横断研究では、島根県大南町で健康診断を受けた4歳児全員が含まれていた。調査サンプルは109人の子ども(49人は男児)で構成した。スポット尿サンプルからの測定には、推定塩分排泄量(g/日)およびナトリウム-カリウム(Na/K)比率を含めた。塩に関する行動は親または保護者が記入した塩チェックシートを用いて評価した。塩に関連する行動と尿中塩排出パラメータの関連は一般化線形モデルを用いて解析した。4歳児の尿検査の中央値(M)および四分位範囲(IQR)は以下の通りであった:推定塩分排泄量(M = 4.4、IQR:3.3–6.2)およびNa/K比(M = 2.3、IQR:1.4–3.3)。高塩分食品(「漬物、梅干しなど」や「うどんやラーメンなどの麺類」)の摂取頻度が低いことは、塩分排出量が少なく、Na/K比率が低いことと関連していた。しかしながら、「うどん、ラーメン、その他のスープの消費」の場合、「約半杯」と「少し」の方が「一杯全体」よりもNa/K比率が高かった。さらに、「昼食に外食やコンビニで買った弁当(ランチプレート)を食べる」場合、「食べない」のNa/K比率は「ほぼ毎日」よりも高かった。結論として、高ナトリウム摂取の頻度は4歳児における尿中ナトリウム排出およびNa/K比の両方と関連していた。これらの塩分関連行動を確認するためには、24時間尿採取法を用いた長期的な研究が必要である。
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https://doi.org/10.1265/ehpm.25-00076
Abe Takafumi , et al.
Environmental Health and Preventive Medicine (Web) , 2025;30.39(J-STAGE)
doi:10.1265/ehpm.25-00076

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