研究情報
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はじめに： 塩分摂取と高血圧、脳卒中、腎臓病との間には因果関係が存在する。しかし、塩分摂取量を減らすことが腎疾患の進行を遅らせるかどうかは、激しい議論がなされてきた。
方法： この前向き非盲検無作為化比較試験において、低塩食が腎機能、血圧、およびその他の代謝パラメーターに与える影響を調べた。ここでは、慢性腎臓病(CKD)のステージ1〜3の患者194人が、低塩分(介入)群と対照群に無作為に割り付けられた。介入群には、低塩分食(1.5g /日)が3か月間提供された。対照群は通常の食事を摂取し、対照群では毎日の食物摂取量が記録された。腎機能検査、24時間尿中ナトリウム排泄量、尿中蛋白、血清カルシウム、リン、電解質レベルを毎月記録した。
結果： 3 か月後、推定糸球体濾過量の平均減少は対照群で有意に高かった (eGFR の平均減少、-3.011 mL/分/1.73 m2;95%信頼区間 (CI) = -5.367, -0.656, P = 0.013)。血圧(BP)は両群とも有意に低下した。3か月での収縮期および拡張期血圧の低下は、対照群(収縮期BP平均減少-0.58/-2.63mmHg;95%,CI=-4.33,3.17および拡張期BP平均減少-5.34,-0.08mmHg)と比較して,介入群(収縮期BP平均減少-6.57/-4.29mmHg;95%CI=-10.24,-2.89)および拡張期BP平均減少-6.95,-1.64mmHg)において有意に大きかった。24時間尿中ナトリウム排泄の平均減少は介入群で大きく、2か月目に有意なレベルに達した(-14.45 mmol /日、95%CI = -27.63、-1.22)。
結論： 全体として、塩分制限は腎不全の進行を遅らせるのに役立ち、CKD患者において、統計的に有意かつ臨床的に重要な血圧低下をもたらす。
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https://doi.org/10.1177/21501319241297766